人生後半戦の健康的な生活とは  #5 消化と吸収は内臓の力で決まる

前回までは骨格筋力と運動の関係について考えてみました。骨格筋を鍛える、成長させるには運動だけではなく栄養と休養が必要です。今回はどのような栄養を摂るべきかではなく、栄養を消化し吸収する内臓の力について考えてみます。



Digestive system diagram ja
By Mariana Ruiz, Jmarchn, (translated by Hatsukari715) (Digestive system diagram en.svg) [Public domain], via Wikimedia Commons

食べ物の入り口である「口」と消化が中心である「胃」


口から肛門までが 

消化器官とは「口 > 咽頭 >食道 > 胃 >小腸 > 大腸 > 直腸 >肛門」までを指して、それぞれの器官で各部に分かれることもありますが、大まかに分けて考えていきたいと思います。消化器官が正常に機能しなければ栄養は吸収できません。

よく噛むことが大切

消化を意識できるのは「口」だけです。もちろん味わうことも大切です。消化の機能は果たせても味覚が衰えては食事の楽しみを十分に感じることができなくなります。「口」の機能として重要な役割は「噛む」ことと「唾液を出す」ことです。

人生後半戦になると噛む力が弱くなると考えがちですが、口の中の衛生状態と食習慣で噛む力を衰えることを防げます。また舌と唾液は消化だけでなく嚥下にも関わり、上手く飲み込めないと肺炎の原因にもなります。消化の第一歩は「噛む」という食習慣によるところが大きいのです。

胃の調子が悪いのは

消化の手始めが「口」ならば、本格的な消化は「胃」で行われます。味覚は美味しさを感じるためだけではなく、害があるものを食べないことにも役立っています。それでも食べてしまった場合は強力な消化液で溶かしてしまう程の威力があるのが「胃」です。

「胃」の調子が悪く感じるのは、「胃」の内側を覆っている粘膜がただれて胃壁を刺激したり、胃壁そのものに障害が起きることが原因になります。また「胃」は自律神経の影響を大きく受けますので、精神的なストレスが溜まることで調子が悪く感じることがあります。痛みを発しやすく、また感じやすい臓器です。



「小腸」は第二の脳、「大東」は再処理工場


小腸が消化器官で最も重要

「胃」で溶かされた食べ物は「小腸」に送られ、ここで吸収に必要な酵素を含んだ消化液が加えられ、さらに細かく分解され栄養として「吸収」されます。最近の研究で腸に関わる新たな発見がされており「第二の脳」と呼ばれるほど重要な臓器となっています。

小腸をターゲットにした健康食品が多く出回っていることでもわかるように、小腸の消化液に含まれる酵素、小腸・大腸の中で吸収できなかった栄養と老廃物を再処理してくれる腸内細菌、さらに人間が生きていく上で必要なホルモンも作ることがわかっています。これらが「脳」の指示なしに働くことで「第二の脳」と呼ばれているのです。

大腸の働きは再処理工場

大腸では消化・吸収が終わった後の残存物を排便しやすくするために、腸内細菌に残っている栄養を食べさせ水分を吸収することが大きな役割となっています。いくら栄養を吸収できても、スムーズに排便できなければ体の中に残存物が貯まり毒素を出してしまいます。

内臓力とは消化・吸収力

消化器官だけが内蔵ではありませんが、ここでいう「内臓力」とは栄養を摂取するための力について考えています。「快食快便」というのは健康状態を表す言い方で、これほど端的に表した言葉はないでしょう。「快食快便」のためには、消化器官のそれぞれの機能を理解し労わることが大切です。

内臓力を高めるためには

暴飲暴食を止めることはもちろん、よく噛むことが意識してできることです。また消化器官も休む時間が必要ですので、就寝前2時間以内は食べないことも必要です。その他にも、過度に味の濃いもの、刺激が強いものは胃に悪いことも常識の範囲です。

便秘や下痢になると大腸の調子が悪いのではないかと考え、こちらも症状が出てき始めたら注意が必要です。最も重要な小腸を労わるにはどのようにすればよいのでしょうか。腸内フローラ、腸内環境をよく聞きますが、結論は人それぞれ違うということです。

消化器官を労わる方法は?

人の体が皆違うように、腸内環境も皆違います。また体調は日によって違います。その時その時で小腸の労わり方は違うのです。これは小腸だけではなく体全体に言えることで、「〇〇〇が体に良い」と言えばこぞって食べるのではなくバランスよく食べることが大切です。1回の食事でバランスを取るのではなく、1日のバランス、3日間のバランス、1週間のバランスくらいで考えると良いでしょう。



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私の健康法

「快食快便」を心がけている私の健康法の1つに、乳酸菌を取ることがあります。ヨーグルトとキムチとぬか漬けが好物でしたが、心臓を患ってから塩分制限をしていますのでキムチとぬか漬けは食べないようにしています。その代わりに手作りで食べているのがヨーグルト味噌漬けです。

漬物には御飯が付き物です。ご飯は「白飯・五分づき米・麦ごはん」のローテーションです。これで「快食快便」を維持しています。健康のために何を食べるかも大事ですし、食べ方も大事です。それ以上に内臓力を意識した食べ方が大事だと思っています。筋力と内臓力に気を使った食生活は大事ですね。

※今回からまた文体を元に戻しました。なんとなくですが・・。