持たないから始めるシンプルライフ #4 モノを減らすために行ったことの巻

モノを減らすために

実家での介護生活が始まり、なんとか介護スペースを確保できるたところまでを前回までにお話ししました。いくらスペースができたとしても、モノを移動しただけですし、両親の物欲を無理やり抑えることもできません。今回はそんな中でモノを減らすために行ったことをお話ししたいと思います。



両親にとっては「紙」は大切だったかもしれないが・・


介護に関わる書類

介護は在宅介護だけではなく、デイケアやショートステイがあります。現在の認定制度になる前からお世話になっていましたので、介護にかかわる書類、契約書や計画書、報告書、説明書、行事の案内などが封筒に入ったまま書棚に積み上げられていました。これらを封筒から出し必要なモノだけをファイリングしました。

請求書と領収書

水道光熱費や介護自己負担分、両親の通院時などの請求書と領収書が引き出しから溢れていました。これらも封筒に入ったまま保管されていので、1年以上前のモノは税金と年金関係を残し処分しました。請求書や領収書が送られてくるときは、説明書や案内状が同封されてきます。むしろ請求書や領収書よりも多いくらいでした。

まだまだあった紙の山

「紙」はまだまだありました。空き箱・包装紙・古新聞・古雑誌・通販冊子など、なにかの時のためにと取っておいたようです。古いモノは捨てましたが、新たに送られてくるモノもあります。特に言われるままに会員登録したデパートやスーパーから送られてくるモノは送り先に連絡して止めてもらいました。

紙が減ると埃も減る

「増える紙の量>減らす紙の量」だったのが、「減らす紙の量>増える紙の量」に逆転したことで徐々に紙類を保管していた場所が空きスペースになりました。また、紙に関わっている時間も少なくなりました。それだけではなく、紙は埃の発生源にもなりますので、埃がたたなくなり部屋の中の空気がきれいになった感じがしました。 




★モノをサービスに変えることで時間が増えた


手作業で支払い

両親が共に介護状態になるまでは父親が家計の管理を行っていました。支払は常に現金か口座引き落とし、ATMでの振り込みもままならず窓口で行っていました。さらに複数の銀行に口座を持ち、資金移動と手持ち現金を絶やさないようにしていたのです。

ネットとクレカ

今ではネット銀行やネットでの手続きは普通に行うことができますが、以前は限られた銀行しか行えませんでした。父親はクレジットカードも数枚持っていましたが、使っているのは1枚だけでした。

クレカ払いに変えた

クレジットカードで支払える公共料金と病院の支払いはクレカ払いに変更しました。ネットで決済できる銀行を新たに開き振り込みはネットで行うようにして、資金移動と手持ち現金は極力少なくしたことで外出する手間が省けるようになたのです。両親は、最初は不安そう、不思議そうに見えていたようですが時間が解決してくれました。

介護用品もレンタルへ

介護用品は買取とレンタルがあります。今では介護保険を使ってレンタルするのが当たり前ですが、母親が介護状態に入った時はレンタル業者もあまりなく買い取りが多かったと記憶しています。そのままの記憶で父親は介護用品を買っていたのですが、父親自身の介護用品も必要になったのですべてレンタルにしました。

介護保険を使いまくる

その他にも介護タクシー、緊急連絡用の専用機器、病院付き添いサービス、デイケアの回数を増やし入浴や食事も介護保険をめいっぱい使ってサービスを利用しました。これで介護時間を少しでも減らすようにしたのです。




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★介護を通して気が付いたシンプルな暮らし方とは


今回は「紙」と「サービス」の利用によって、モノを減らしスペースを増やしたことと、時間を増やすまでを簡単にお話ししました。サービスを利用するとお金はかかりますが、時間を買うことはできます。

両親は他の人に介護を行ってもらうことに対して抵抗があったようです。特に父親はコミュニケーションを自分から取ることができずにストレスが溜まるようで、家にいるときはほとんど寝ているようになりました。

介護をきっかけに実家の「モノを減らす」という作業を本格的に行ってきたわけですが、「モノが少ないこと」がシンプルに暮らすことではありません。

モノが少なくなることで気持ちが落ち着かなくなった母親や、サービスを増やすことでストレスが溜まった父親を見ていると、モノを少なくすることが良いとは限りません。

「シンプル」とは考え方であり、モノ・サービス・時間・お金のバランスを取りながら一番心地よい状態にすることだと思うようになりました。
次回は介護の経験を通して気が付いた「シンプルな暮らし方」についてお話ししたいと思います。