持たないから始めるシンプルライフ #8 BOS的シンプルな暮らし方の巻

ブルー・オーシャン・シフトとシンプルな暮らし方 

前回に引き続き「ブルー・オーシャン・シフト」の「ERRC」からヒントを得て、シンプルな暮らし方に役立つ方法を整理してみたいと思います。



モノを減らすを直線的から平面的に考えてみる


モノを減らす4つの段階

モノを減らすには4つの段階があります。既にあるモノを「捨てる・減らす・増やす」という3つの段階と「新しく買う・作る」を含めた4つの段階です。モノを減らすのに増やすと新しく買う・作るというのは相反するように思えますが、同じものを減らしたり増やしたりすることではありません。

シンプルライフ_ERRC2

ERRCと4つの段階

「ERRC」も4通りの考え方があり、「取り除く(eliminate)・減らす(reduce)・増やす(raise)・創造する(create)」に分けられています。私はモノを中心にして考えていたのですが、ERRCは戦略ツールですので機能面から見た「要素」として考えています。また私は一直線上に考えていた4段階が、ERRCではマトリックス(グリッド)として平面的に考えられていました。

シンプルライフ_ERRC1

どこから始めても良い

直線的に考えていた私は「モノを捨てる」ことから始めた訳ですが、これが両親の「捨てる抵抗症候群」に火をつけてしまいました。ERRC的に平面で考えると、「モノを捨てる」からではなく、「介護スペースを増やす」と考えれば両親の考え方も変わったのではないかと思います。同じことでもアプローチが違うのです。

BOS的シンプルな暮らし方

この考え方はなんでもない当たり前のように思えますが、私にとっては画期的でした。シンプルな暮らし方にはシンプルな考え方が必要です。ただ私に足りなかったのは考え方の「観点」です。これからもシンプルな暮らし方を送りたいと思っていますので、BOS的シンプルな暮らし方に変えてみようかと考えています。(BOSはBlue Ocean Shiftの略)




ブルー・オーシャン・シフトを当てはめてみた


もう1つのBOS的考え方

「ブルー・オーシャン・シフト」にはもう1つ「非顧客層のグループ」という考え方が載っています。既存の業界に対して第1~第3グループに分けられています。
  • 第1グループ:潜在的な非顧客層(他に移ってしまう顧客)
  • 第2グループ:断固たる非顧客層(意識的に見送る顧客)
  • 第3グループ:未開拓の非顧客層(対象となっていない顧客)
これをシンプルな暮らし方に当てはめてみました。

シンプルライフ_非顧客1

シンプルな暮らし方に必要なモノ

この考え方を「非シンプル層」として当てはめてみました。自分が思い描いているシンプルな暮らし方に対して、既にある必要なモノが一番左側の部分になります。既にあるモノの中で必要ないモノが濃いグレーの部分になります。常に頭を悩ませるのが薄いグレーの部分の迷っているモノです。そして新たに加わったのが一番右側の新しいモノ・サービスです。ここで考えたのが、迷っているモノと新しいモノ・サービスとの交換です。

シンプルライフ_非顧客層2

捨てる抵抗症候群を乗り越えて

私が実家で介護を始めてから両親の「捨てる抵抗症候群」は日に日に態度を硬化させていきました。これでは介護が思うようにはならないので、捨てるか減らすか迷っているモノに対して、交換条件として新しいモノを買うことで納得するように気持ちを向けて行きました。もちろん単純に考えると減らして増やすので同じことなのですが、3つ減らして1つ増やすようにすると順調にモノが減っていきました。

シンプルな暮らし方に必要なこと 

介護生活が終わった後、これからもシンプルな暮らし方を続けていくつもりです。シンプルら暮らし方とはモノが少ないだけでも、整理整頓されているだけでも、オシャレで心にゆとりが出ることだけでもありません。朝起きる時間から毎日食べるもの、仕事をする時間、ベッドに入ってからもすべてシンプルな暮らし方は続きます。シンプルな暮らし方にはシンプルな考え方が必要です。もう一度BOS的シンプルな暮らし方として考えてみたいと思うようになりました。




ブルー・オーシャン・シフトとは


「ブルー・オーシャン・シフト」はビジネス戦略の本であり、前作の「ブルー・オーシャン戦略」から順に読み解く必要があります。また、このようなシンプルな暮らし方を考えるための本ではありません。私はたまたま図表を見た時に、自分が行ってきた介護生活が目に浮かんできたので頭の中を整理することに使いました。

「ブルー・オーシャン・シフト」の中には、前述の図表の他にも「戦略キャンパス」「6つのパス」という考え方が図表で掲載されています。もう一度読み直したところで、これもシンプルな暮らし方に使えるかもと思い始めました。仕事がらみで読んでいた本が生活を考える上でのヒントになるとは思いませんでした。やはり心にゆとりがないと幅広い視野では得られないものだとつくづく感じています。

次回からは、「50代60代のシンプルな暮らし方」についてもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。

ご興味があれば是非!