
初めての強い地震、初めての大停電を経験しました。我が家は幸運にも被害はなく安堵しています。今回の経験で気付いたことを書き留めたいと思います。
地震直後は漆黒の闇に包まれた
夜中の3時に目が覚めたのは
夜中の3時、大きな音で目が覚め、大きな揺れで立ちあがることもできなく、這いつくばって部屋の中央まで行き揺れが収まるのを待つ。その間数十秒だったと思う。揺れが収まった後に電灯のスイッチを入れたが点灯せず。
真っ暗の中を手探りで
窓から外を見ると何も見えない、真っ暗だ。部屋の隅に置いてあるバッテリーが内蔵されているデスクライトがまで手探りで進み、その灯りを頼りに火の元を再確認し、余震に備えてスマホと貴重品を持ち外へ出た。外では近所の人が懐中電灯を照らしながらお互いに声を掛け合っているところでだった。
余震が続く中で
その後も余震が何度か来たが、最初の揺れほど大きくなく家の中でじっとしていた。明るくなるまで部屋の中を非常用の懐中電灯などで照らしてみたが、特に大きな変りもなく、取り急ぎバスタブに水を溜めた。
ラジオだけが情報源だったが
ラジオで地震の情報を聞いていたが、最初は震源地と震度の情報ばかりでライフラインの情報はなかった。明るくなったころから被害状況と避難所の情報が繰り返しアナウンスされてきた。ラジオ局も言い間違え、読み間違えが多く混乱しているのがわかった。
地震発生当日~地震後3日め
我が家の被害状況は
明るくなり部屋のすみずみまで見渡せるようになると、多少の荷崩れはあったものの壊れたのは皿1枚という状況だった。部屋の中のモノを必要最低限にしていたのがこんなときに功を奏したのを感じた。片づけておいてよかった~と、ひとり思っていた。
水道・ガス・電気
電気が復旧するまでに2日半ほどかかったのだが、水道とガスが途絶えなかったことで気持ちにゆとりを持てた。水もガスも非常用に常備はしてあったのでそれほど深刻にはならかった。ただ電源もバッテリーパックと手回し電源があったので心配ないつもりでったが、手回し電源が壊れてしまったのは想定外だった。
食料と通信回線
食料は運よく前日に買い物に行っていたので、非常食に手を付ける必要もなかった。冷蔵庫の冷凍食品と生鮮食品を早めに食べてしまえば問題はなかった。地震直後の当日と翌日は食べて寝てばかりいたような気がする。2日めの夕方からネットの通信回線のつながりが悪くなり、情報はラジオだけになった。
車とガソリン
車も処分してカーシェアとレンタカーを利用していたため、ガソリンを給油するために長蛇の列に並ぶこともなかった。3日めになって余震も少なくなり、少し離れたスーパーまで行ってみた。人の多さは日曜日の3倍くらい、食料品を中心とした商品の少なさには唖然とした。
3日めの夜になる前に電気が復旧した
無料で開放していたのは
スーパーからの帰り際に見た行列は無料で開放しているスマホの電源に並ぶ列だった。車に乗って充電しに来ているので不思議に思っていると、USBで充電をする術を持たないガラケーユーザーの人が多いことがわかった。年配の方が多いのでなるほどと納得した。
北海道民に愛されるセコマ!
スーパーの混雑と商品の少なさを見て並んで買うのは止めた。帰り際にセイコーマートが開いていたので何気なく中を見ると、弁当を手売りしていた。やるなホットシェフ、北海道民はセコマだよなと意味なく小さなガッツポーズを取りほくそ笑みながら自宅に戻った。あとから知ったのだが、セコマは停電時でも使えるレジを使っているそうだ。
3日めにして電気が復旧
我が家の電気は3日目の夕方に札幌では比較的遅くに復旧した。普段はテレビを見ることはないが、やはり気になってニュースを見てみると、震源地の近くや札幌の一部地区では被害が大きいことが伝わってきた。何度見てもこういうシーンは心が痛くなる。
ルンバとGoogleホーム
3日めの夜からはほぼ通常通りの生活が始まり、4日めにはルンバにはお休みをしてもらい掃除機をかけたところ、いつもよりも細かなゴミが多かったような気がする。地震で揺られて埃が落ちてきたのだろうか。そういえばGoogleホームミニは人にあげてしまったのだが、スマートスピーカーも使えなかったのではないだろうか。
今回の地震を振り返って
シンプルな暮らし方にしてよかったこと【モノ】
- モノを少なくしたので被害に遭うモノ自体がなかった
- 部屋の空きスペースが広かったので暗闇でも行動できた
- 食料は生鮮食品を買い置きしなくなったので腐らせずに済んだ
- 冷凍食品も必要以上に買っていないし2-3日なら保冷できる
- 減塩生活なので減塩缶詰・減塩レトルトなどの買い置きがあった
- 電源は予備バッテリーと電池で特に問題なく情報収集できた
- ノートパソコンのバッテリーもフルに活用できた
- 水道とガスが止まらなかったのは幸運だった
- 車を持たない生活をしていたのでガス欠の心配は無用だった
【モノ】
- 大きな地震は床が揺れるよいうよりも屋内では壁が揺れる
- 壁際の家具を固定するということがよくわかった
- 食事を作る習慣がない場合は食料調達に苦労する
- スーパー・コンビニでは必要以上に買う人が多いのですぐ品切れになる
- 買い物は現金しか使えない
- 手回し充電器の確認を怠っていたので不具合に気付かなかった
- ガラケーを使っている人はUSB充電機器を備えるべき
- スマホは充電できても基地局が稼働しなくなればネットは使えない
最後に、災害対応に対するマスコミの批評・批判はもっと後からにして欲しい。また災害対応に文句を言ったり、災害時のデマ・フェイク・ヤジウマなどは本当に止めて欲しい、とここだけは強く言いたい。
自然災害の多い国に住んでいるのですから、災害が起きたときこそ日本人としての真価が問われるのだ。
これ↓を買い直そうと思っている。地震直後に値上がりして今は値下がり?